終戦の日

あひる

2007年08月15日 05:14

寝苦しくて目が覚めた。

冷蔵庫からキンキンに冷えた飲料を取り出し、汗で乾いた喉を潤す。
”自分はなんて恵まれているんだろう...”と思う。
ふと目にしたカレンダーで気付く。
今日は終戦の日。

62年前の今日、「大東亜戦争終結ノ詔書」を昭和天皇が朗読したレコードがラジオ放送され、国民にポツダム宣言の受諾と軍の降伏の決定が伝えられ、第二次世界大戦が終結した。

数千万人の死者を出したといわれる人類史上最大の戦争。
忘れてはいけない歴史上の事実。
私の母方の祖父母は、第一次世界大戦の勝利によって満蒙開拓に行った家系です。
そこでの暮らしはとても裕福だったらしいのですが、第二次世界大戦によって着の身着のままで日本に戻ってきて、ゼロから生活を始めたと聞いています。

物凄い勢いで這い上がった日本、62年経った今、戦争の記憶はかなり薄れているように感じます。
体験者が少なくなっているし、彼らもかわいい孫に辛い記憶を話し聞かさないから、しょうがないかもしれないけれど、心の片隅に、この記憶を刻み残す必要があると思うのです。

歴史は繰り返されるといいます。
しかし、戦争だけは繰り返してはいけない。
今もなお、戦争の基点「基地」と隣り合わせの沖縄。
ここに暮らしているからなのか?そう強く思うのです。


夏休みもあとわずか、テレビなどで戦争絡みのドラマなどが放映されています。
くだらないバラエティなんかどうでもいい。
どうか、今の時期だけは子供に見せてください。

先日放映された「はだしのゲン」、子供の頃に本や漫画で見たけれども、大人になって見ても、現実社会に起きたと思えない出来事です。
アルマゲドン?インディペンデンスデイ??
そんなものより恐ろしい、人間が作り上げた兵器での歴史上の事実。

どうか、この歴史が繰り返されぬよう、大人が社会を作っていかねばいけないと強く思います。
事実は事実と受け入れ、記憶に刻み伝えましょう。
そして、今ある自分の命は、そんな大変な時代を生き抜いた命。とても尊い命。


人生色々あります、辛かったり悲しかったり...
でも、それは自分だけじゃなく、周りのみんなも同じように辛かったり悲しかったりするわけで...
自分だけだと思わずに、どうか命を大切にいきましょう。


戦没者、そして戦争のせいで亡くなってしまった方々のご冥福をお祈りいたします。
いただいた命を大切に生きていきます。
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